清華大学とロームが共同で「清華-ローム技術フォーラム2014」を開催! 「パワーデバイス」や「センサネットワーク」で産学連携の取組みを情報発信

2014年6月6日 <要旨> 中国・清華大学(中国・北京市)とローム株式会社(本社:京都市)は、2014年6月 6日に清華大学「清華ローム電子工程館」内において、「清華-ローム国際産学連携 フォーラム2014(Tsinghua-ROHM International Forum of Industry-Academia 2014:TRIFIA2014)」を開催いたしました。 5年目を迎える今回のフォーラムでは、日本学術振興会センター長 和田修様や 清華大学 副校長 Prof. Qikun Xue様による基調講演のほか、4つのテーマ (1. Sensing and Sensor Network Technologies、2. Advanced Power Electronics and Applications、3. New Types of Functional Devices、4. Healthcare and Medical Engineering)をより深く協議するためワークショップを実施しました。大学関係者のみならず、内外の産業界からご来賓にも多数ご参加いただきました。 会場風景 Workshopの様子 清華大学とロームの産学連携に関して、清華大学 副校長 薛其坤様およびローム株式会社 常務取締役 高須秀視は下記のように述べています。 清華大学 副校長 薛其坤様 :今回のTRIFIAでは、現在研究に注力している4つのテーマをメインにワークショップを実施しました。 ロームと清華大学の産学連携の中で協力して選定したテーマであり、今後中国で確実にニーズが高まっていくと考えています。 我々清華大学は、ロームとの産学連携で新しい成果が産まれることを期待しています。 ローム常務取締役 高須秀視 :今回のTRIFIAでは『パワーエレクトロニクス』『センサネットワーク』『メディカル』3つの分野にフォーカスを充て、ワークショップ形式で技術交流を実施しました。 清華大学、ロームに加え、産業界からも参加いただき、技術の市場導入に向けて、幅広い視点での意見交換を行うことが出来ました。 2006年から積み重ねている産学連携活動が、着実に前進し、実を結びつつあると実感しました。 更に清華大学は、政府・産業界と共にホットトピックスを研究・技術開発・製品化していく為のプラットフォーム構築をロームとの産学連携活動の経験を参考に推進しています。 これからも大学、産業界、ロームが一体となって活動を継続し、中国の社会に貢献して参りたいと考えております。 清華大学 副校長 薛其坤 ローム株式会社 常務取締役 清華大学 客員教授 高須 秀視 <背景> 清華大学とロームは、2006年4月に先端技術開発の為の共同研究、技術交流を進めるため、「包括的産学連携契約」を締結し、「フォトニック技術を用いたバイオセンシング機構の開発」を皮切りにLSIや半導体素子、オプティカルデバイスやモジュール、バイオセンシングなど幅広いテーマに渡って共同研究や技術交流を行ってきました。 2010年には、より一層の技術交流のため、「清華-ローム国際産学連携フォーラム(TRIFIA)」を開催。以来、毎年その時々の注目テーマを題材とした技術セッションを実施しております。 また、2011年の清華大学100周年には、相互の産学連携を更に強化するための拠点として、大学構内に「清華-ローム 電子工程館」を寄贈。2012年1月には、電子工程館内にロームとしての研究施設を新設し、清華大学と最先端のバイオ技術について共同研究を進めています。 近年では、パワーエレクトロニクス技術、バイオテクノロジー、センサ&ネットワーク技術、デジタルテレビ等、多くの分野で成果を上げるに至っております。 ロームでは、今回のフォーラムが清華大学とロームの間で長期的に進める共同研究のレベルアップと、より一層の連携強化につながるものと期待しており、今後もあらゆる市場に貢献すべく、連携を深めてまいります。 <フォーラムの詳細> 開催場所 : 清華ローム電子工程館 開催スケジュール 開催日:2014年6月6日(金) 9:00~17:00 ( 午前の部 ) 9:00~9:10 ご挨拶 清華大学 副校長 薛其坤 9:10~9:20 ご挨拶 ローム株式会社 常務取締役 清華大学 客員教授 高須 秀視 9:20~9:30 ご挨拶 清華大学 人事部長 王希勤 9:30~9:40 ご挨拶および日本学術振興会のご紹介 日本学術振興会 北京研究連絡センター センター長 和田 修 9:40~10:15 Atomic Level Control of Quantum Material Growth: From Quantized Anomalous Hall Effect to High Temperature Superconductivity 清華大学 副校長 薛其坤 「 Workshop A : Sensing and Sensor Network Technologies 」 10:30~12:30 ワイヤレスセンサネットワーク(WSN)の中核技術であるセンシング技術とコミュニケーション技術に関して、清華大学の持つ要素技術とロームのデバイス・プロセス技術を組み合わせた新センサ、新通信LSIの開発に向けた協議を実施。また、WSNの応用であるインフラヘルスケアや農業、エネルギ分野などへの展開の部分でも中国独自の方式にあったセンサシステムの共同開発可能性を探りました。 「 Workshop B : Advanced Power Electronics and Applications 」 10:30~12:30 SiCなどの新材料パワーデバイスや、そのパワーデバイスの特徴を生かしたアプリケーションを中心に議論。また、今後どのような分野でいつ新材料パワーデバイスが応用されていくのかをディスカッションしました。 ( 午前の部 ) 「 Workshop C : New Types of Functional Devices 」 14:30~17:00 様々な用途のある機能的なデバイスの設計に関する未来の技術について議論しました。 「 Workshop D : Healthcare and Medical Engineering 」 14:30~17:00 マイクロ流体技術を用いた血液分析システムに関する、今後の研究開発展開と、光・画像デバイスのメディカル・ヘルスケア応用の将来展望に関して、話題提供を頂き、ワークショップ形式で参加者の皆様と議論しました。

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