2013年9月19日 <要旨> 近年、あらゆる機器の高機能化に伴い、部品レベルでの小型化が求められています。こうした中、ロームでは早くから独自の微細化技術を駆使し、部品の小型化において技術革新を進めてきました。 2011年には微細化の限界と言われる0402(0.4×0.2mm)サイズを下回る※世界最小のチップ抵抗器(0.3×0.15mm)を、そして2012年には※世界最小半導体となるツェナーダイオード(0.4×0.2mm)を開発しました。 今回、新たに0402のショットキーバリアダイオード(SBD)をラインアップすると共に、いよいよ03015のチップ抵抗器を量産化します。 ロームでは、これら従来と全く違う新しい工法を用いて小型化を実現し、驚異的な寸法精度(±10μm)を誇る※世界最小部品をRASMID®(ROHM Advanced Smart Micro Device)シリーズと位置付けています。 今後も製品の小型化はもちろんのこと、実装技術に至るまでより実用化に向けた技術開発を行い、さらなる機器の小型化に貢献していくためにも、本シリーズの製品ラインアップを拡充していく予定です。 ※9月19日現在 ローム調べ <ロームのRASMID®シリーズ> 従来と全く違う新しい工法を用いて小型化を実現し、驚異的な寸法精度(±10μm)を誇る※世界最小部品シリーズ ■0402(0.4mm×0.2mm)サイズのショットキーバリアダイオード ・従来の0603サイズに比べて、82%のサイズダウンに成功(体積比) ・2013年10月からサンプル出荷、 2014年1月から量産を開始予定 ■03015(0.3mm×0.15mm)サイズの抵抗器 ・従来の0402サイズに比べて、56%のサイズダウンに成功(体積比) ・2012年1月に既にサンプル出荷、 2013年10月から量産を開始予定 ■0201(0.2mm×0.1mm)サイズの抵抗器 ・03015サイズから更に、68%のサイズダウンに成功(体積比) ・2014年10月からサンプル出荷予定 なお、本製品は10月1日~5日に千葉・幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN2013」のロームブースでも展示する予定です。ぜひご来場ください。 <0402(0.4×0.2mm)サイズのショットキーバリアダイオード> RASMID®シリーズの特長である新工法を使用し、スマートフォンなどのモバイル機器向けに高密度実装を可能とした※世界最小クラスのショットキーバリアダイオード0402サイズ(0.4×0.2mm)を開発しました。 生産拠点はローム・アポロ株式会社(福岡県)で、2013年10月からサンプル出荷(サンプル価格:20円)を開始し、 2014年1月から当面月産500万個の規模で量産を開始する予定です。 1.独自のプロセス技術により、 ※世界最小の0402サイズ(0.4 mm×0.2 mm)を実現 本製品は、従来の0603サイズ(0.6mm×0.3mm)に比べて、82%のサイズダウンに成功。スマートフォンをはじめ、携帯電話、DSCなどの小型・薄型化が求められるあらゆる機器の高機能化、小型化に大きく貢献します。 ※9月19日現在 ローム調べ 2.順方向電圧(VF)などの主な電気的特性を「0603サイズ」と同等に維持 ダイオードは、一般的にチップの微細化と電気的特性は相反関係にあります。この相反関係を打ち破るべく、独自のチップデバイス構造と超精密加工技術を採用することで、順方向電圧(VF)を始めとする主な電気的特性を従来品(0603サイズ)と同等に維持した上で超小型化、超薄型化を可能にしました。 サイズ VF (@IF=10mA) IR (@VR=10V) VR (逆方向電圧) 0603 (既存) 0.37V max. 7μA max. 30V min. 0402 0.37V max. 7μA max. 30V min. 3.チップの寸法精度を±20μmから±10μmに大幅向上 4.ダイオードの小型化の歴史 <03015(0.3×0.15mm)サイズの抵抗器> RASMID®シリーズは、単に製品の小型化を追求するだけでなく、実装技術に至るまでより実用化に向けた技術開発を行っています。寸法精度は±10μm以下を誇り、新サイズとなる03015においては、実装機メーカとの協議を重ねた結果、大量のサンプル提供による実装評価においても不良率ゼロを達成。※世界最小のチップ抵抗器として、10月より月産5000万個で量産を始めます。生産拠点はローム・アポロ株式会社(福岡県)となります。 なお、さらなる機器の小型化に貢献していくため、0201(0.2×0.1mm)サイズも開発を進めております。 1.独自のプロセス技術により、※世界最小の03015サイズ(0.3 mm×0.15 mm)を実現 サイズ 定格電力 定格電圧 素子最高電圧 抵抗値許容差 抵抗値範囲 抵抗温度特性 使用温度範囲 03015 1/50W (0.020W) √(定格電力×公称値)による算出値か素子最高電圧のいずれか小さい値 10V F(±1%)、 J(±5%) 10Ω~1MΩ (E24) ±200ppm/℃ -55~+125℃ 2.チップの寸法精度を±20μmから±10μmに大幅向上 3.抵抗器の小型化の歴史 ■新製品速報 業界最小クラスのショットキーバリアダイオード(PDF:458KB)
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