発表日:2011-11-15 半導体メーカーのローム株式会社(本社:京都市)は、このたび社団法人発明協会が主催する近畿地方発明表彰において、 「特許庁長官奨励賞」1件と「発明奨励賞」3件を受賞いたしました。 なお、「特許庁長官奨励賞」については実施者である法人の代表者に贈呈される「実施功績賞」も併せて受賞しました。 地方発明表彰は、地域産業を牽引する優れた技術やデザインを生み出した技術者・研究開発者を顕彰するもので、 大正10年に創設された歴史ある表彰事業です。その発明が地域産業に貢献しているかという観点から、 全国を8地方(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)に分けて実施されています。 なお、表彰式は11月21日(月)、ホテル日航奈良(奈良市三条本町8-1)にて開催される予定です。 特許庁長官奨励賞 「直流-交流変換装置(特許第3954481号)」 【受賞者】 ローム株式会社 LSI商品開発本部 LEDコントロールチーム チームリーダー 福本 憲一 【実施功績賞】 ローム株式会社 代表取締役社長 澤村 諭 【発明の概要】 本発明は、液晶テレビ、モニターのバックライト光源で使用されるCCFL(冷陰極管ランプ)を高効率、長寿命で安全に点灯させることが可能な技術です。 液晶は画面サイズの大型化が進むにつれ、全消費電力の50%~70%を占めるバックライト部分の低消費電力化が大きな課題となっていました。 しかし、従来CCFLの点灯には一般的にロイヤー回路が用いられており、入力電圧、出力電流、CCFLの状態変化に対応するには2段の電力変換が必要となるため、 高効率化が困難でした。本発明の高効率技術により消費電力を20%程度改善可能で、液晶テレビ、モニターの消費電力削減に大きく貢献しています。 また、CCFLの点灯には1000~2000Vrmsの電圧が必要であり、安全性の確保も重要な課題でした。 本発明では、ランプ、セットの状態に応じたPWM制御により高い安全性確保が可能であるとともに、独自の制御方法はランプの長寿命化にも有効となっています。
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