主な特長 | 特長1 | 特長2| 特長3 | 特長4 | ラインアップ ※DRL=Daytime Running Light 概要 車載用ヘッドランプのLED化は、高効率、長寿命といったLEDの持つ特長から、徐々に広がりを見せております。 また、安全面からLEDを使用したDRL(Daytime Running Light)を搭載するケースが欧州を中心に広がりを見せています。 ロームは今回、LEDヘッドランプのHiビーム、Lowビーム、DRLの点灯に必要な機能をワンチップに内蔵した専用のLEDドライバLSI「BD8381EFV-M」開発。 ヘッドランプとDRLの共通設計を可能にしました。このLSIは、ランプのデザイン性を高めるために幅広いLED段数に対応する必要があり、昇降圧DC/DCを内蔵しています。 またDRLに必要なPWM調光機能を内蔵し、マイコンレスでの制御を実現します。そして車載用途に不可欠なLEDオープン/ショートを検出する保護回路もすべて内蔵し、 従来のディスクリート部分での構成に比べ、高信頼性設計および大幅な部品点数削減を実現します。 主な特長 入力電圧範囲:5V~30V 電圧精度±5%(Ta=-40℃~125℃) 昇降圧カレントモードDC/DCコントローラ内蔵 外付けで降圧/昇圧/昇降圧のアプリケーションが可能 DRL(昼間認識用補助ヘッドランプ)対応 PWM調光用オシレータ回路内蔵 PWMリニア調光対応 保護機能内蔵 (過電圧保護、過電流保護、過熱保護、低電圧誤動作防止、LEDアノード/カソード地絡保護機能) LED異常状態検出機能内蔵(オープン/ショート) HTSSOP-B28パッケージ BD8381EFV-Mデモ基板 特長1 : 必要なLED段数にフレキシブルに対応な昇降圧DC/DCコンバータ内蔵 ヘッドライトやDRLに使用されるLED灯数は、ランプデザインにより様々です。 このためLEDドライバ内蔵のDC/DCコンバータには、LED段数やバッテリの減電にあわせて バッテリ電圧からフレキシブルに昇圧、降圧を切換えてLED電圧を作り出す昇降圧DC/DCコンバータが求められます。ロームのヘッドランプ/DRL用LEDドライバは、昇降圧DC/DCコンバータを内蔵し、 LEDの灯数、バッテリ電圧に合わせてフレキシブルに対応できるため、ヘッドランプとDRL、LED灯数の異なるランプ間で定数変更だけで対応出来る共通プラットフォームとしてご使用頂けます。 また昇降圧DC/DCコンバータのためバッテリ電圧が揺れた場合でもちらつきのない高品位な点灯が可能です。 特長2 : DRL(Daytime Running Light)に必要なPWM調光用の発振回路内蔵で マイコンレスでの調光可能 昼間は明るく点灯させるDRLも夜間走行時には輝度を落としヘッドランプとの共用となります。 ロームのLEDドライバは、PWM発振回路を内蔵し、このドライバ自身でPWM調光が可能になり、 マイコンレスを実現できます。またDC調光ではなく、PWM調光とすることで色相の変化も防ぎます。外付け抵抗とコンデンサで発振周波数の設定が行えます。 特長3 : LEDオープン/ショート/地絡保護機能を内蔵し、省スペース、小型化を実現 ロームのヘッドランプ/DRL用LEDドライバは、過電流/地絡保護機能を内蔵。ハイサイドMOSスイッチに流れる電流を検知しているため、LEDランプだけでなく、昇降圧アプリケーション回路での短絡、地絡も検出できます。またLEDランプ回路に並列に挿入する抵抗バランス回路により高精度にLEDショート、LEDオープンを検知する保護回路も搭載しています。検知時にはフラグを出力し、システムにLEDの不具合をお知らせします。 特長4 : 温度監視/照度監視などによる調光制御で、LED破壊/劣化抑制に貢献する DC調光機能搭載 ロームのヘッドランプ/DRL用LEDドライバは、PWM調光以外にもDC電圧で調光出来る機能も搭載しています。ランプ周辺に配置したサーミスタや温度センサからの入力でLED発熱温度に合わせた調光を行えばLEDの劣化防止に貢献出来ます。 ラインアップ 品名 出力耐圧 (V) 最大出力電流 チャンネル数 調光モード パッケージ BD8381EFV-M 50 外付けFETに依存 1ch PWM / DC HTSSOP-B28 ヘッドランプ用LEDドライバ以外にも独自の技術を活かしてお客様のニーズに沿ったLSI製品開発を進めるとともに、さらなる製品シリーズの拡充に努めてまいります。
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